「序列」ってなんぞや( ´∀`)
また変な単語で、頭パンクするかもしれません笑
人間は群れで生きてるわけです。(動物ですから)
その群れの中の、自分の順位を「下げない」ように、対人関係をしています。
自分の序列(順位)を下げない=嫌われたくない
こう言う話に繋がっていきます。。。
まあ、すんごい砕いて説明すると。
とある会社で、めちゃくちゃ怒鳴る嫌味な課長がいたとしましょう。
その課長は部下には偉そうな態度ができますが、社長にはいつもヘコヘコ頭を下げているとします。
これは、課長にとって部下は「序列が下」なんです。社長は「序列が上」となります。
部下と社長の間にいる課長は、この中間を保持したいわけですね。
部下より「序列が下になりたくない(部下と同等か、それ以下のクラスになりたくない)」から、怒鳴ったり、威張ったりします。
社長よりも「序列を上げたくない(社長と同等か、それ以上になりたくない。責任をとる勇気がない)」から、ヘコヘコと低姿勢となります。
部下が序列「下」、課長は序列が部下よりも「上」:弱い姿を見せたら、見下されるかもしれない、なめられるかもしれない(嫌われたくない)
社長が序列「上」、課長は序列が社長よりも「下」:失礼な態度を取ったら「クビにされる」「部署移動させられる」(自分にとって不利益になる)可能性がある=逆らえない(嫌われたくない)
対人関係において、人間は自分の順位を決めて、そこから「上がる」か「下がらない」ように態度や言動を変えている動物なんです。
ちょいとこの「序列」を頭に入れた上で、違う話をします。
人間の行動には、「原因」があると唱えました。
アドラーは、
人間の行動には、「目的」があると唱えました。
例で言うと、
学生の頃、いじめられたから引きこもりになった青年がいたとします。
フロイトとユングの考え方なら、「いじめられた原因があるから、彼は引きこもりになった」と捉えます。
アドラーの考えだと「彼は、引きこもりたいと言う目的があるから、引きこもっている」と捉えます。
・・・・いやいやいや、
普通ならいじめられたから引きこもったんやろーが!!いじめた奴らが悪いでしょう!学校側が悪いでしょう!!
と一般的ならそう考えると思います。
これは、今私たちが生きている現代の思考が「原因論」を占めてるから、そんな考えになってしまうんです。
確かに、いじめは許せません。守ってくれない学校側だって問題もあります。
ただですね。この原因論を突き通してしまうと、引きこもっている青年は何も変わりません。
いじめを受けた過去は変わらない。タイムマシーンがあるわけでもないから、過去を変えることは絶対にできないんです。
過去は過去。今は今。
今で考えると、「彼が引きこもっている」と言う事実しかないんです。
じゃあ彼はどんな目的を持って、引きこもっているのか?
→外に出るのが怖い。またいじめられるんじゃないか。嫌われるんじゃないか(自分の序列が下がるんじゃないか)
対人関係を避けられる家の中なら、彼の序列は下がりません。
青年自身が「引きこもりを辞めたい」と目的を持たないと、行動ができないわけです。
「原因論」で生きていく限り、人間は変われない。変わろうとしない。
「目的論」を理解し、自分の思考を理解することこそ、人は変われると言われています。
例
・「太い足を見せたくないから、ジーンズを着ない」
→周りから変な目で見られたくない(序列を下げたくない)
・「タイプの人がいた。声をかけたいけど、勇気が出ない」
→告白したいけど、相手に嫌われたくない(序列を下げたくない)
・「給料安いから転職したいけど、面倒くさい」
→転職先でうまくやれるか不安(序列を下げたくない)
嫌われたくない=序列を下げたくない。現状維持をしたい。
だから、人は行動しないし、行動できない。
これが
「嫌われることが怖い」「人は変わりたいけど、変われない」心理となります。
人が作り出した「序列」よって人間関係の悩みが生まれるわけです。
この序列によって生まれる人間争いを『序列競争』と言います。
よくあるマウントの取り合いとかね。
成績の順位とか、付き合った人数とか、SNSのいいねの数とか、収入とか、結婚しただのしてないだの、新車だの中古車だの、子供何人いるだのそうでないだの、体重何キロとか、ブランドものとか、いじめとか、人種差別とか、戦争とかね。
ぜーーーーんぶ、「序列競争」と言う面倒くさーーーい心理でできたくだらない争いです。
その③へ続く