久々に泣いたわ
昨日は自分の店舗に2ヶ月半ぶりに出勤。
とりあえず、皆には中途半端に仕事を投げたことを謝罪しました。
所長がいきなり退職したせいもあり、かなりバタバタして大変だったみたい。「事務職でも戻ってきて嬉しい」とスタッフみんなが迎えてくれて、ちょっと安心したんです。
ありがたいことに、事務仕事は沢山ありまして、みんなの話聞きながらパソコン業務へ。
利用者さんやケアマネ達の話聞いて、変わらないな〜と懐かしい気持ちへ(笑)
みんなバタバタと訪問に出かけて、事務所に1人になった瞬間。
息子がお腹にいた時のことがフラッシュバックしたんです。
あの時はまだ心臓が動いてた息子。食べづわりだったから、いつも何か食べながらカルテ書いて、お腹さすって働いてたなあ・・・なんて思い出して感情が一気に昂りました。
ああ、あの時は息子と一緒に働いてたんだ・・・と。
悲しいと言うより、なんか嬉しくなった自分がいました。
あの時、確かに息子は生きていた。そう思ったら、この職場だって息子との思い出の場所なんだと感じました。
自転車を漕ぎながら、訪問に向かう利用者さんについて、心の中で息子に説明していたのも思い出しました。
「次行く利用者さんはね、98歳のおばあちゃんだよ。鬱血性心不全があって足が浮腫んで、そのせいで潰瘍ができたから、今から足浴と足の処置をしに行くんだよ。今日はちゃんと起きててくれるかな」
「次は、◯◯さんのところだね。少しずつ食欲が落ちてることを旦那さんが心配してたから、浣腸が終わったら、家族の不安も傾聴しようか」
「次は脳梗塞のおじさんだ。片麻痺があって独居だから、今からお風呂の介助に行くよ。お母さんがコロナで亡くなったばかりで、きっと1人で寂しいと思うんだよね。今日もお薬ちゃんと飲んでるかな」
利用者のことを自分でも頭の中で整理しつつ、息子にも語りかけたりしていました。私の周りにどんな人達がいるのか、教えてあげたいと思っていたのです。
まあ、今思えばつわりを誤魔化すというか、つわりを乗り越えるための暗示みたいなものでしたが。
妊娠して、よく毎日自転車漕いだよなあ・・・と今でも自分を褒めたいです。
息子に胸張れる母親になりたいって、多分妊娠中からすでに思ってたんだなあ・・・としみじみ感じました。
そう思った瞬間涙が止まらなくなって、久々に泣きました。。。
誰もいない事務所で、ティッシュを大量に消費しまくるっていうね(T ^ T)
それを思ったらやっぱり今の職場を退職するのは、勿体ないのか・・・と少し思い止まったりしました。
私が職場に復帰したことは、スタッフから何人かの利用者へ伝えてくれたそうです。
かなり悩んだんですが、私の妊娠に気づいてた利用者さんの家族に、暇を見つけて電話をしてみました。
その利用者さんは、心不全が悪化して今年中でお看取りになる可能性が高い方。その娘さんと旦那さんは本当に良い人達で、私がちょいちょい体調不良を起こしていたものだから、結構早めに妊娠に勘づいてくれてたんです。
私が入院すると知って、やっぱり最悪のケースを想定したらしくほかスタッフに「ヨシムラさん、大丈夫?赤ちゃんは・・・」と聞いていたそうです。仕事を頑張りすぎたんじゃないか、うちのケアが大変だから、それがストレスになったんじゃないか・・・とめちゃくちゃ心配してくれていたそうで、私は復帰したら自分から電話しようと思っていました。
娘さんに久々に電話し、復帰したことと、息子の死産を報告しました。
娘さんも「やっぱり、そうだったんだね・・・」と鼻を啜りながら「大変だったね。頑張ったね」と声をかけてくれました。娘さんのお母さん(利用者さん)も、もうほとんど食事が取れず、医師から年内に亡くなる可能性あり、覚悟をするよう説明受けたと泣きながら話してくれました。
なんか、娘さんの話を聞いてまた私も泣いてしまったんです。
いつもなら傾聴して、自分がしっかりしなくちゃ・・・なんて思って我慢するんですけど。息子の死もあって、なんか「死」に対する受容が自分の中で変わった気がしました。電話しながらぐずぐずに泣き合って、逆に少し笑ってしまいましたが。
「ヨシムラさんに無理してほしくないけど、でもやっぱり最期はあなたに看て欲しい」と娘さんに言われました。
妊娠する前にも言われたことがあったんですが、本当、勿体ないお言葉です。
こんなに嬉しいことはありませんでした。
本気の本気で、早く体治して働こう、と思えました。
やっぱりね、この仕事が好きなんですよね。
人と関わるってしんどいし、面倒だって思うこともあるんですが。それと同じくらい楽しいって思えることもあるんですよ。
私はやっぱり「看取り」がしたいと思いました。
人間だけじゃなくて、生き物すべてが「生」からスタートして「死」というゴールに向かっていきます。「死」は誰もが平等に訪れるもの。でも「生」は決して平等ではなく、本当に「奇跡」だと思うので。
死ぬまで、最期まで生きている時間は、穏やかなものでありたいと思うのは、誰もが望むことだと感じています。
救急も楽しかったですが、でもやっぱり安心できる家で過ごしたい、大切な家族のそばにいたい、と思える「在宅看護」が私は好きです。
自分のことを必要としてくれる人が、1人でも居てくれることが、本当の本当に嬉しい。
なんか、こんな自分にも「価値」があるんだって、思えました。
本当、恵まれた環境にいるよ自分・・・と改めて感じた出勤でした。
そして、事務職だと手取りで13万だってさ。。。
やってらんねーな・・・と。
来年の結婚式のためにも、金が欲しい(本音)
手取りの給料が思ってた以上に低くて色んな意味で泣きました。
18万だったらまだ我慢できたけど、15万以下は無理だわ。