死産後復帰して思うこと
今日病院受診でいいお知らせが。
一昨日から生理が再開し、そのタイミングで胎盤ポリープが一緒に剥がれてきてるっぽい!
血流もすこーし残ってるけど、前回よりかなり途絶えてるそうです。
いつもの生理より出血多いのはそのせいと。
(検診台が血塗れになり、なんか申し訳なかったな・・・)
でもとりあえず、順調に回復傾向かな〜と。
希望の光も見えてきました。次回再診は2週間後や。
そして、本題。
10/3から復帰したわけなんですが・・・
結論から言うと、色々複雑・・・笑
初日から自分の店舗じゃなくて、違う店舗で事務作業してます。
って言うのも、同じ看護仲間の友人(違う店舗)が「ヨシムラこっちの事務所において欲しい」とほぼほぼ無理やり意見押し通して課長を納得させるという笑
まあ、そこの店舗は元々研修でお世話になってたのと、私の事情を知るスタッフが何人かいるので、居心地はとても良いです。
作業は終わりが見えない書類整理ですが、別に嫌じゃない(笑)
ひたすら内職してるような感じで、自分で音楽流しながら適当に仕事してます。
椅子に座って事務作業・・・・とても楽っ!!と感動(T ^ T)
しばらくは、体治すまでこの業務でいいや〜と思いました。
あと、同じ時期に妊娠した妊婦さんもいます。
正直、しんどいかな〜と思ったんですが。自分がどんな反応するか予想つかず、かなり不安だったのですが。
「なんでなんでオバケ」が来て、その感情に飲まれるかな〜・・・と思っていたのですが。
これが案外、大丈夫でした。
「なんで私が」「なんで私の子供は死んだの」「なんで私だったの」「なんで他の人は幸せなのに」「なんでなんでなんで」
私はこの感情を「なんでなんでオバケ」と呼んでいます。
ドロドロした感情で、悲しみや苦しみや嫉妬が止まらなくなって、自分を悲劇のヒロインにしたくて追い詰めていく、とんでもなく厄介なオバケです。
以前の私なら、すぐ簡単にオバケに飲まれたかもしれません。
ただ、私はもう色々とオバケの対処法を調べていると言うか。
思考を切り替えられるよう、ちょっと特殊なコミュニケーションの勉強もかじっているので、そのおかげもあるかもしれないですが・・・。客観的に自分をみる、自分の思考を理解することで、オバケを寄せ付けないようにコントロールしようと、少し強めに意識はしていました(このオバケの詳細は、また次回ブログで書きたいと思います)
でも本当に、復帰した時は少し構えていたのですが。
不思議と嫌悪感も悲しみも、自分が想像していたより無かったんです。
まあ今思えば、違う店舗だったおかげもあるからでしょう。
同じ部署で妊娠時期も同じでずっと一緒に働いてきた妊婦さんなら、もっと精神的に応えたかもしれません。またはもっと近い存在と言うか、親しい友人だったら、また感情も違ったかもしれません。
幸いにも、私の周りに妊婦はその人しかおらず、環境は恵まれていたと思います。
でも、なんていうのかな。
ちょっと「怖い」と思ってしまったのは、自分でも驚きました。
無事に産まれる保証はない。最後まで気が抜けない。
幸せそうな妊婦の先輩を見て、その裏で「死産」の可能性も隣り合わせなんだよな…って思い、なんだか怖いと感じました。
産まれることは当たり前じゃないって、以前の自分では思いもしなかった不安の感情が込み上げてきました。
だからこそ、本当に無事に生まれて欲しいと、心の底から感じることもできたのかもしれません。
嫉妬とか悲しみより、妊娠は怖い…と正直、今の私は感じています。
今の私は、すぐに妊娠できません。だからこそ、私の分も幸せになって欲しいし、息子のようになって欲しくないし、私のような感情にもなって欲しくない、と思いました。
この感情は、ほかの妊婦さんに向けるだけじゃなくて、自分のためにも、息子のためにも、大事にしようと思っていることです。
その先輩とは、駅まで一緒に帰ったり、おやつを一緒に食べたりしています。私の愚痴も聞いてもらっています。産後戻ってくるかとか、子供何人作るとか、マンションのこととか、保育園のこととか、色々話せて楽しかったです。
お腹も触らせてもらいました。動いてて、お腹にいても可愛いと思えたんです。
結構、普通に楽しんで仕事をしていたのですが。。。
周りのスタッフから見たら、なんか私が無理してるように見えたらしいです笑
課長と私をこの事務所に呼んだ友人が、それぞれで「大丈夫?」とこっそり声をかけてくれまして。
友人なんか(Aちゃんと呼びます)、私を呼んだ張本人なのに「呼んだはいいけど、やっぱり妊婦のそばはきついかもって心配になって後悔した」と謝ってきました。そして、なぜか私よりも泣き出すという。。。ちなみに、Aは独身です。この時は、私も呆気に取られたというか、なんか釣られて泣いてしまいました。
私が配属している店舗はスタッフの人数が少なく、私の心身ともにストレスが多かったこと。それが流産した結果ではありませんが、スタッフに恵まれて安定した妊娠生活を送れる部署と比較したりしないか、自分を追い込んだりしないか、それが心配だとAは言いました。「自分がヨシムラの立場だったら多分、耐えられない」と泣きながら話してくれたんです。
Aは課長にもそれを伝えたそうで、課長からも「先輩妊婦と比較しないか、不安だった」と聞きました。
ああ、まあ確かに普通ならそう思うよなあ・・・となんか私はしみじみ感じてしまいました。
世間一般ではやっぱり死産した母親は「辛い」「可哀想」と腫れものみたいな存在と言うか、そんな捉え方されるよな、と改めて実感した瞬間でした。
でも私としては、働きたく無かったらすでにもう退職してるし、妊婦さんがいる部署に行きたく無かったら行ってないし、全部私が「やりたいから」選択したと、腑に落ちていました。
胎盤ポリープが治るまでは転職もできない、お金がないから働かなきゃいけない、っていう本音もありますが。
でも素直に働きたいとは思っていました。
また元気になって、看護師として働きたいとは思っていましたし。死産の経験のおかげで、命の尊さも再確認できて、利用者や家族にもっと寄り添えるケアをしたいと思っていたので。
妊婦を見る辛さよりも、むしろそっちの感情の方が強かったので、別にどこで仕事をしてもいいと、抵抗は無かったんです。
ほかの妊婦さん達に「無事に生まれて欲しい」っていう感情に嘘はないし、無理もしてない。綺麗事でもないし、当たり前の感情だって、素直にAと課長に言いました。
と言うか、いちいちそんな「なんでどうしてオバケ」に取り憑かれてたら、生きるのが辛くなるし、息子を否定している気持ちになる。先輩妊婦にだって普通に失礼だ。
私は自分の意思で会社に戻ってきたし、自分が来たいと思ったから他店舗を手伝ってるし、自分が話したいから、妊婦さんに声をかけてます。
でも、もしかしたら先輩妊婦さんに、私が気を使わせてるかもな…と自覚もしました。
なので、適度な距離を取るようにしようと、心がけもします。
いや、ちゃんと適度な距離は取ってるつもりだったけども!!!
楽しく働きたいし、死産後って色々気を使ったり使われるんだな〜と本当、実感しました。
あとは、あれです。
今の仕事が楽しいのは本当。
行くのも苦じゃない。
仕事って本当、暇つぶしよ。ずっと家にいるよりやっぱり良いもんです。
でも事件発生。
私が所属してる店舗の上司が退職してしまったので、今うちの店舗は大荒れに荒れています笑
明日からは自分の店舗に行きつつ、ほか店舗に行きつつ、ぶらぶら彷徨います。。。
はてさて、どうなることやら・・・。
もうしばらくは、看護職はお休みして、仕事で楽をさせてもらおうかと思ってます。
とりあえず、死産後復帰した自分が偉い!
褒め称える!!!!
でもしんどくなったら、いつだって辞めて良いんだよって、自分に言い聞かせてます。
どこまで自分ができるのか、自分を試してるので。
人としても、母親としても。
息子に胸張れる人間になるぞ〜〜〜〜